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9/7(日)第六回 8-bit読書会 @聖ルカ通り
第六回目の読書会は、築地本願寺や聖路加国際病院の裏手、旧佃の渡しエリアで
開催されました。この辺りは、晴天の日はとても眺めがよくて、まさに当日も快晴、
じつに散歩日和のタイミングで、、、、と書きたいのですが、暑い!まだ暑い!
9月の頭はまだ真夏の日本、聖ルカの威光もむなしく、日差しの強いベイエリアは
蒸し暑さとナイスな景観の悪魔合体。参加者のみなさま、過酷な環境の中お疲れさまでした。
今回は岩波文庫限定の読書会でしたがっ、はたしてどうなるかな??
以下、当日紹介された本になります。
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『うたげと孤心/大岡 信』
作者の大岡氏はよく教科書などで見る人ですね。本書のベースは、詩にまつわる
その作者や編者の内心に現れる機序のようなことにあるようです。でも、レビュアーさまが
一番面白かった部分は、それぞれの歌人やその周辺の歴史を説明する作者の語りぶりで、
特に藤原定家が後鳥羽上皇に従って熊野詣に行った時の日記が、たいへんな珍道中で
定家が身近に感じられて好きなのだそうです。
『緑の家/バルガス=リョサ』
南米文学というと、主催者はボルヘスぐらいしか知らないのですが、レビュアーさまは
ほかにもたくさん読んでいて、中でもバルガス=リョサはお気に入りとのこと。
レビュアーさまによると、本書は、その話の中心となる”緑の家”自体にまつわるお話は
プロット的に特段面白いわけではないそうなのですが、とにかく、リョサの文体、テンポ、
構成などがある種の陶酔感をもって迫るとの感想でした。ペルー~アマゾンが舞台というのも
なんか珍しかったですね。
『三四郎/夏目 漱石』
お次は、まさに名作古典の三四郎を紹介いただきました。これなら主催者も
読んだことがありますね。レビュアーさまは、やはり前期三部作のなかでは
三四郎が一番好きなのだそうで、読むたびになぜか生活への刺激を受けるのだそうです。
あと、やっぱ読むと東大に行きたくなるとのことwなんとなくわかりますね~。
『イギリス民話集/河野一郎編訳』
旅行が趣味のレビュアーさまも、あいにくイギリスはまだ行ったことがなくて、
とりあえず本書を時々読んで、遥かなイングランド、スコットランドに思いを
巡らせているそうですw大小100話が紹介されていて、時々来る不条理エンドに
癒されているとのことw
お読みいただき感謝感謝
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