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  2/28(土)第十二回 8-bit読書会 @勝どきエリア  

 今年二回目の開催となりました本回も晴天に恵まれ、良い読書会となりました。

会場の前ではいつもグラウンドでサッカークラブの児童が練習をしているのですが、

今回は読書と同じくらいスポーツ好きのレビュアーさまが集まり、ブックよりも

サッカーやアニメ、時事などが話のネタになりまして、今日も平常運転の8-bit読書会と

なりました。そんな中で挙がった本は・・・


以下、当日紹介された本になります。




  『倫敦塔・幻影の盾/夏目 漱石』  

 漱石のロンドン留学というと、漱石が現地で精神的にまいってしまって、

諸々のダメージを受けるという良くない印象がありますが、その後の小説活動のエッセンスが

本書を読むと随所に垣間見られるとのこと。表題作の他、「趣味の遺伝」などの作品も

入るが、とにかく当時の世界情勢やイギリスの歴史がわりと解説無しで語られるので、

そこがちょっと大変だが、総じて面白いよし。



  『湿地/アーナルデュル・インドリダソン』  

 アイスランドを舞台にした連作シリーズの第一巻。世界地図を見せられてアイスランドを

三秒以内に指させ、と言われたら主催者の私には多分無理でしょうwそんな日本人には

確実になじみが薄いアイスランドが、自然や風土、人口が少なく必然的に近親者が多いこと

などの特殊な事情がまず本書では語られるそうです。そして重大犯罪が少ないことも特徴の

ひとつだったアイスランドのある街で事件が起こる、というのが入りです。本シリーズの

未訳分も含めておすすめミステリーのよし。



  『ブラックアーセナル/クライヴ・チジオケ・ヌウォンカ(編)』  

 レビュアーさまはプレミアリーグが好きで、中でもアーセナルのファンで、

幼少期にどのような経緯でアーセナルに興味を持ったのかお話しいただきました。

そして、英国においては、アーセナルというチームが、英国黒人社会や文化と特別な

関係を持っており、その歴史やアーセナルと関わってきた人々の証言が、本書の内容です。

最初と最後に3つほど論文的な章が入り読みづらくしているが、それ以外はとても面白いよし。



  『"間"の構造/奥野 健男』  

 これは主催者による本で、三島由紀夫には大人になってから三人の心を許した

友がいたそうですが、筆者はそのうちの一人で、企業に勤める化学の研究者であり

文芸評論もするという異色の人です。筆者の文学を解析する上で、類型的な要素と

その要素間の意味や働きを各作家に当てはめて考察したり、そこから文学をとおして、

また作家を通しての都市論や社会論に話は広がります。最初のレビュー本にもある

漱石の英国留学や鴎外のドイツ留学の違いなども面白いです。



お読みいただき感謝感謝


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