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  12/20(土)第十回 8-bit読書会 @中央区聖ルカSt.  

 書籍の中に登場した「東京」の諸相について、四方山をするというコンセプトの本回、

いささかのとっつき辛さも懸念されましたが、ふたを開ければにぎやかに、東京にまつわる

いろいろなお話が伺える読書会となりました。当日はちょっとクラウディな墨田の河口を眺め

ながらの進行となりました。ご参加のみなさまお疲れさまです!!

以下、当日紹介された本になります。




  『東京都同情塔/九段 理江』  

 ほんの少し前に芥川賞をとった作品です。主催者も名前は知っていましたが、

表紙を見たのは初めて。昭和レトロな街並みのイラストが内容への興味を引き立てます。

レビュアーさまに聞くまで、いわゆるタワマン文学的なあらすじを想像していました。

ザハ案の国立競技場が通った東京に建てられた獄舎は、なぜタイトルの名前で呼ばれるようになったのか。

主に登場する4人の人物たちの思惑は、こうした言葉の使い方にも関係してくるとのこと。

中編ぐらいの長さですが、さすが芥川賞、複雑な内容になっているようです。


  『新・都市論TOKYO/隈 研吾・清野 由美』  

 上記、同情塔にも出た千駄ヶ谷にある新国立競技場、実際はさまざまな問題から、こちらの本の

作者の一人である隈 研吾氏デザインのものが建てられたのは記憶に新しいと思います。

建築界隈の二人が、東京の新築スポットなどを訪ね、望ましい建築について語り合う内容です。

汐留、六本木などを経て二人がたどり着くのは町田。まとめで隈氏が述べる、都市や文化の在り方の

理想と現実が考えさせられるとのことでした。


  『東京都市計画物語/越澤 明』  

 続いて紹介されたのは、2冊ペアになります。どちらも題名の通り、東京の街並みの

歴史や現在に関する本んで、こちらの越澤教授は、関東大震災や米軍による空襲の後に

行政によって企図された東京の復興計画が、現在も道半ばであり、むしろその中で達成された

いつくかの計画に依存したまま、街づくりが停滞状態であることを嘆きます。

その越澤教授が、自分とは反対の視点を持つと本書の中で名指しするのが次の作者の陣内氏です。


  『東京の空間人類学/陣内 秀信』  

 こちらの陣内先生は、越澤教授が今の東京に計画半ばの復興プランを見るのに対して、

江戸からの連続性を見て取ります。レビュアーさまは番町の話が一番気に入っているそう。

また、通して読むと二人の先生の間にはけっこう共通点も多いそうで、これまた興味が湧いてきますね。





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